私は子供の頃から、誰かに入れ込んだことがあまりありません。

例えば、好きな俳優とか歌手とかにきゃー♪ってことはなくて

「いいな、好きだな、素晴らしいな」くらいの、それもその人の演技や歌に対してであり

実に淡白な感じ。


しかし、昔は性格的に他人を頼るところも結構あったので

スピの世界にハマり込んだ頃は、先生・リーダー的な人に対して

かなり入れ込んでしまった時がありました。


というか、苦しい自分をどうにかしたくて辿り付いた先で

それを助けてくれる人に出会ったのだから、ある意味当然というか。

通らねばならない道だったのだと思います。


その人のひとつの側面が、自分を救ってくれた、また救いの道を示してくれた。

するとその人の言うことは全て正しい、と思ってしまい

自分の感覚や考え方をそれに合わせようとする。


でも、やっぱり自分にしっくり来ないところが出て来て

それは自分が間違ってるんだ、と戒めようとする。。。


これは、新興宗教とかの教祖様を崇拝するのと同じ心理です。


この、誰かの言う一つのことが自分にとって真実であったから

その人の言うことがすべて真実である、と思ってしまうことは

どんな人、どんな本、どんな考え方であっても危険です。


必ず、そこには誰かのフィルターが存在しています。

その人にとっては真実である、というだけであり

それは万人には当てはまらないのです。


誰しも、それぞれの真実を持っている。

誰かの言葉を全て信じ、崇拝することは

自分の魂の力を放棄することに繋がる。


ただ、真実を語ってくれる人に対して

信頼したり、尊敬するにとどめておきたい。

ただ静かに、その気持ちを持っていたいと思います。

白紙

          

        5・尊敬と崇拝