よくスピ世界で遭遇するのですが、
外からの知識や概念を頭で理解している段階で、
すっかり分かったような気になっている方々。
もちろん最初は｢知る｣ことも必要。
今まで知らなかった世界、物事の捉え方、解釈の仕方、
それで考え方や視点を広げるのは素晴らしいことです。
今まで希望が持てなかった世界すら
新しい輝きを放ち出す。
それはとても素晴らしい。
でも・・・そこから、先が大切なのです。
そこで得た概念や視点を、実際の現実生活で
どう生かし、実りあるものにしてゆくか。
現実生活で生かせるという、実際の経験を伴わない限り
それは絵に描いた餅に過ぎません。
今ある現実は、良くも悪くも自分で創り出したもの。
それがつらかったり不満があるからといって
そういったスピ系の概念を、現実逃避の言い訳に使う人も多く見てきました。
いったいどこに責任があるのでしょう？
自分ではないのですか？
だから、自分が創り出した現実に責任を取る。
私は、スピリチュアルに生きる、ということの基本のひとつに
自分の内面を厳しく見つめ続けることがあると思う、と書きましたが
もうひとつの大きな基本は、自分の現実は自分で創っている、という認識を持って責任を持つ、
ということだと思っています。
だから私にとっては、スピリチュアルに生きるということは
単なる３次元的世界だけを見て、愚痴ったり文句を言ったりして生きるより
数倍厳しいものだと思っています。
被害者になって逃げることが出来ないのですから。
私はずっと、それが基本だと思っていたのですが、
そうでない人たちがいるということに驚きました。
逃げたい人は、スピ系の概念をもうまく使うのですね。
そして結局、現実に責任を取りません。
楽しい幻想ばかり見て、憧れて、手に入れようとして
現実の生活をないがしろにしている。
愛すべき人、家族ときちんと向き合って愛することを放棄している。
以前、ご主人への愛情がないばかりに育児放棄をして妻子ある男性と不倫をし
言い訳に「私は真実の愛に生きているの｣と言っていた女性がいました。
自分はさもドラマのヒロインのように振る舞い、言い訳に愛だの光だの口にしても
やっていることは、無責任極まりない行動でした。
子供がかわいそうでした。
こんな人が、意外にゴロゴロしている世界です。
口では分かったようなことを言いながら、現実生活をどう送っているのか？
きちんとその素晴らしい概念を生かそうとしているか？
ただの言い訳や隠れ蓑に使っていないか？
スピリチュアルに生きるということは
現実をより良く生きるための、生き方･考え方のひとつではないのですか？
まだまだ頭でっかちで、現実より幻想ばかりにとらわれている方々も多いです。
ファンタジーは楽しいですからね。
でも、クリアにしていないと落とし穴もたくさんある世界です。
現実から逃げて、神秘的な力やお話で自分を満たしたい・・・
力のない自分が、パワフルになったような気になる・・・そんな人も多く見受けられます。
それがもし根底にあるのなら、なぜ現実から逃げたいのかを省みなければなりません。
その根っこを何とかしない限り、どこまで逃げても厳しい現実は追いかけてきます。
今、私たちはこの現実世界に生きていて
そこから少しずつ進化していこうとしているのです。
３次元を否定したり拒否していても駄目です。
｢五次元に行ってしまえば、こんな苦しみは消えてなくなる｣
｢この三次元世界は幻想だから｣
と、言う人もいます。
そうでしょうか？
なぜ｢クリアにする｣ことが進化に必要なのか？
それは次元が上がると共に、想念や概念や意識が現実化しやすくなるからです。
ということは、いわゆるネガティブな思いも、今よりもっと顕著に現実化するのですね。
五次元にたどり着く前に、地獄に行ってしまうかもしれません。
もちろん自分の心･意識の中にある｢地獄｣ですが。
私たちは、肉体を持ったままこの世界を進化させていくのですから
一足飛びに光の世界になんか行けません。
足元をきちんと見て、行き先をきちんと見据えて
現実に愛と光を持ちながら、進んでいきましょう。
現実の愛が、進化してもっと高い愛になっていくのです。
自分の愛を進化させましょう。
まずは、自分の現実が、愛の表現となるように････
誰を欺くでもなく、傷つけるでもなく
愛に満ちた現実となりますように････。
